職場の雰囲気を観察するチャンス
「転職を考え始めた理由は何ですか?」と聞かれた場合、あなたは何と答えますか?
スキルアップなどのために転職を考えた場合は、本当の事を言う事ができるかと思いますが、会社を退職するほとんどの理由は人間関係の問題だと言われています。人間関係がうまくいかずに転職をする場合は、その本当の理由を表には出さずに「今度の職場では人間関係がうまくいきますように」と祈るような思いで面接に臨む人も多いと思います。
では、転職する際に、自分の望む条件の会社を見つけたとして、応募する時や面接を受ける場合にどんなところに注意すればいいのでしょう。
まず、会社の情報を見る際に気をつけたいのが、情報誌の写真に騙されないという事です。写真を掲載している会社がありますが、仲良さげな写真を掲載していたとしても従業員の仲がいいという事ではありません。求人を出している以上、会社側もいい人に面接に来てもらいたいと思っているはずです。もちろん本当に従業員同士仲が良くアットホームな場合もありますが、そうでない会社もあるはずです。
一番重要なのは、面接に行った時に職場の雰囲気を見ることではないでしょうか。老人ホームの仕事は、人が相手の仕事です。もし、従業員がギスギスした態度で働いていた場合には、何か不満を持っているという事になります。また、利用者の顔も見てみましょう。利用者が楽しそうにしている職場は職員も楽しく働いているという事になります。
実際に面接を受ける部屋に行くまでに会った人の顔を見てみたり、雰囲気をみることはとても大切なことだと思います。逆に職員同士がべちゃくちゃとおしゃべりをしている場合にも気をつけた方がいいでしょう。職員同士が仲がいいのはいいことでもありますが、仕事中におしゃべりばかりしているということは仕事に対しての意識が低いという事でもあります。
面接をしてくれる人のこともしっかり見ておきましょう。面接はたいていホーム長など上司となる人が行います。上司が威圧的な雰囲気の場合には、働いていてもいつも威圧的に感じてしまうのではないでしょうか。また、上司の雰囲気で職場の空気が変わることもあります。「この人の下で働くとどうなるか」をしっかりと見極めなければ自分の望むような職場で働くことはできないのではないでしょうか。仕事をしていくということは楽しいことばかりではありませんが、少しでも楽しく働くことができる職場を見つけたいものです。